薬剤師が教える睡眠ケア シニア編 vol.3

薬剤師として幅広い対象の方に伝えてきた睡眠とストレスの関係性や対処法について、今からすぐに実践できるお役立ち情報を掲載していきます。

寝れないときは睡眠薬も考えてみる
副作用?安全性?正しい薬の知識をご紹介

【シニアと睡眠薬】

睡眠薬はシニアの眠りに関してとても重要な支えとなります。睡眠前の不安や緊張を取り除いたり、眠気を呼んだりする作用を発揮します。
睡眠薬にはそれぞれに様々な特徴があります。作用時間で言えば、寝付きが悪い人用の短時間だけ作用する薬や、夜中に起きてしまう方向けの中時間作用型、日中の不安感も強い方などに向けた長時間型などがあります。また筋肉をほぐす作用が強いもの、眠気だけを呼びやすいもの、不安や緊張を和らげる作用が強いものなどそれぞれの得意な効果を元に、症状に合わせて選択されていきます。
そのため誰かにとってとても素晴らしい薬も、隣の人にとっては適切なものではないことも多くあります。例えば夜間にトイレに起きることの多い人であれば筋肉をほぐす作用が強いものだと、フラつきや転倒がおきやすくなり、危険を伴います。

【睡眠薬って副作用がこわい・・・】

睡眠薬は色々な迷信が先行しがちな薬の一つです。睡眠薬を使うとやめられなくなる、認知症へと進行する、さまざまな噂が飛び交います。
まずはやめられなくなるという話ですが、もちろんキチンと生活習慣を見直し、不眠に繋がる原因が解消されればやめることも可能です。少しずつ量を減らしていく方法や、毎日薬をのむのではなく、眠れない日だけ飲むなどそれぞれの方に合わせながら調整していくやり方があります。
しかし、いまの薬は安全性が高いので無理に努力してやめるという選択だけではなく、続けることで毎日を楽に過ごすということも出来るようになっています。
また脳の鎮静作用から、お薬を飲んでからの時間の記憶力が低下したり、記憶がなくなっていたりする副作用が起きることが有りますが、それが誤解されている場合もあります。
いまのところ睡眠薬の服用が直接認知症に繋がるということはないとされています。
睡眠薬の服用による夜間の転倒などによる骨折で寝たきりになるなどの複合的な要因で認知症が進むことは考えられますが、適切な薬を適切に使用すれば脳に悪い影響はないと考えるのが一般的です。

【睡眠薬とのつきあい方】

いくら安全度が高いとはいえ、薬は適切に使用しないとかえって健康を害する恐れがあります。例えば家族や友人の薬を貰うということなどは、症状にあっていない薬を使うということなので危険要因となります。
精神的・肉体的ストレスの多いサラリーマンに使う睡眠薬とシニアに使う睡眠薬は作用も量も大きく違いますし、それにより副作用も出やすくなります。
また同じ世代だったとしても体質や状況により使う薬は大きく違ってきます。
必ず医師に受診の上、自分の体にあったものを選んでもらって下さい。
また睡眠薬はアルコールとの相性が非常に悪いため、酔った状態で薬を飲むと記憶をなくしたりする副作用が強く出る場合があります。
医師や薬剤師からそれぞれの睡眠薬にあった生活の注意の話があるはずですのでキチンと守って、お薬と良い関係を築いてください。

【まとめ】

睡眠薬は昔と比べ、今はとても安全になっています。しかしながら他人の薬を使用したり、アルコールなどと併用したりすれば副作用の起きる確率は大きく上がります。医師や薬剤師の話をしっかりと聞いて、良い睡眠を手伝ってくれる仲間として付き合ってください。

著者プロフィール

遠藤 敦(えんどうあつし)1978年、千葉県生まれ。
薬剤師。東京薬科大学薬学部卒業。国立病院にて 病院薬剤師業務に2年間従事。
その後、調剤薬局業務、ドラッグストアでの 一般用医薬品販売等を経て、2011年、公認スポーツファーマシスト認定。同年、日本初のドーピング防止活動を事業として行う株式会社アトラクを設立し、 代表取締役に就任。同社にてスポーツファーマシストの業務支援や教育活動を行う他、調剤薬局事業、薬剤師業務コンサルティングなどに携わっている。著書『うっかりドーピング防止マニュアル』リバネス出版


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